傷
負傷者の様子や表情のみならず、傷そのものに注目した写真も多く存在します。米軍が撮影したこれらの写真は、米国陸軍病理学研究所に長らく保管され、1973年(昭和48年)に日本に返還されたものです。
背中、両腕のケロイド
撮影/米軍 |
「原子爆弾に依る広島戦災医学的調査報告」
陸軍省医務局は、8月中旬と、8月末から9月中旬の二度、広島に調査団を派遣し、1945年(昭和20年)11月にその成果をまとめました。
寄贈/新妻 弘子
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ケロイドの標本
1946年(昭和21年)初めごろから、治ったと思われていたやけどのあとの皮膚や肉が盛り上がり、皮膚のひきつれが現れるようになりました。原爆によるケロイドの発生には放射線の影響があったと考えられています。
寄贈/原田外科
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