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市民が描いた原爆の絵 ―記憶と向き合う


  • 日時2019年4月25日~2019年12月26日
  • 場所東館1階 企画展示室

共催:NHK広島放送局

 

被爆直後の広島の惨状を伝える写真はごくわずかしか残されていません。焼けただれた皮膚をぶら下げて歩く人の群れを、川面を覆いつくす遺体を、私達は想像することしかできないのです。

「市民が描いた原爆の絵」は、当事者の脳裏に焼き付いた情景を本人が描き記した貴重な記録です。

収集のきっかけとなった最初の一枚が描かれてから45年、絵の作者は1,200人を、作品は5,000点を超えました。その多くは、何十年も絵筆を握ったことのない人たちが身近な材料を使って描いた素朴な作品です。それでも、体験者ならではの生々しい描写が見る人の心を震わせます。

作者は、心の奥にしまい込んだ辛い記憶と向き合い、絵を描き上げました。よみがえる悲しみと悔恨、描き尽くせないもどかしさに苦しみながら、どうしても伝えたかったものとは、何なのでしょうか。

 

1.プロローグ 最初の一枚

2.その瞬間―閃光と爆風 きのこ雲 

3.炎と水⑴

4.炎と水⑵

5.生き地獄⑴

6.生き地獄⑵  8月6日に見た光景―記録絵巻

7.変わり果てた姿⑴  手と足―細部を描く

8.変わり果てた姿⑵

9.黒焦げになった母子―々光景を描いた9枚

10.遺体を焼く

11.遺体を焼く1か月以上川を漂っていた女学生の遺体―々作者が描いた10枚

12.肉親を亡くして⑴

13.肉親を亡くして⑵

14.後悔と自責⑴

15.後悔と自責⑵

16.エピローグ 絵にも文章にもできない  8Kデータの作成

 

展示一覧

 

(このページの絵:上岡千吉作)

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