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第20回 広島平和記念資料館展示検討会議要旨

1 日時  
平成28年(2016年)2月1日(月)午後3:30~5:00

2 場所
広島平和記念資料館東館地下1階会議室(1)

3 出席委員(11名)
今中委員長、大井副委員長、水本副委員長、石丸委員、宇吹委員、大澤委員、神谷委員、静間委員
坪井委員、小溝委員

4 事務局(14名)
平和記念資料館 志賀館長、増田副館長、立石副館長、宇多田課長補佐、上村主査、落葉学芸員
阿座上主事、福島学芸員、土肥学芸員、小山学芸員
平和文化センター総務課 清川参事
市平和推進課  末定被爆体験継承担当課長、永井専門員、戸根主事

5 丹青社(6名)

6 議題等
議題 東館展示について

7 公開、非公開の別
公開

8 傍聴者
報道機関10社ほか3名

9 会議資料名
第20回広島平和記念資料館展示検討会議次第
広島平和記念資料館東館展示物等整備 検討資料

※会議資料は、広島平和記念資料館学芸課(広島市中区中島町1番2号:広島平和記念資料館東館地下1階)でご覧いただけます。また、会議要旨はホームページでも公開しています。

10 会議要旨

《開会》

【丹青社】
進行中の東館展示制作の概要、ホワイトパノラマ模型・映像について説明

今中委員長 
丹青社より、東館展示室の全体配置と、ホワイトパノラマ模型について説明があった。
先程の試写でもご指摘が出されたが、改めてご意見があればお願いする。
 
石丸委員
火災の問題について。翌日も煙を吹いていた地域があった。「火災の表現はしていません」と、ことわっておく必要があるのではないか。
もう一つは、細工町や猿楽町周辺についてかなり詳しくCG復元をしている人達がいる。そういう人達から注文や批判が出てくることも考えられる。そのあたりは何か手を打っているか。
全体の問題としてだが、コンピュータやCGを使って構成している。ないとは思うが、停電等の場合の危機管理について二重三重の安全装置を検討する、あるいは画面が全く映らない時にどうするか等、管理マニュアル、管理方針の確立をして頂ければと思う。
 
水本委員
コンテンツ面で、個人的には音声があった方が違和感がなくて良い。前半、後半とも音声入りで検討して頂ければと思う。他の委員のご意見も伺いたい。
 
大井委員
音があった方が良いと思う。混雑時は導入部に人だまりができ、中で何が起こっているかわからなくなるため、音はきっかけになる。当時のままの表現はできないとしても、画像が映って始まり、終わり、というタイミングで爆発音が使われていると、混雑時にもきっかけとなる。
生活音、被爆前の音に関しても、あった方が良いと思うが、混雑時は恐らく聞き取れないであろう。しかし、混雑していない時に来られた方には音が聞こえる方が良いと感じた。
 
大澤委員
石丸委員のご質問についてであるが、CGを制作している人達の話を聞くのも良いと思う。
違いはディテールというか、この時間に電車が通っていた、何が起こっていた、セミの声が聞こえた等、どこに出しても恥ずかしくない本当の出来事、真実であると思う。
音声については多数の来館者がいる時でも聞こえるような、原爆が投下されるまでの音はあった方が良い。原爆が投下された瞬間、そしてその後は厳粛な気持ちになる。投下後は死の街となるので、被爆前後の違いを伝えるのであれば、被爆後は音がない方が良い。 

静間委員 
音はあった方が良いと思う。当初の案に比べて、抑えられている。
また、本日は映像が連続して上映されたので、始めと終わりがわかりづらかった。始めと終わりの間は、時間を空けるのか、それとも連続して上映するのか。

丹青社
映像の終わり、始まりの間に、来館者が入れ替わる時間を設ける。どの程度のインターバルとするかは、繁忙状況を見て運営側と相談する予定である。
 
坪井委員
初めて来館する人の方が多い。広島の人は何回か来館するだろうが、資料館を知らない人が全国から多数来館する。先程の意見にもあったが、安全面はどうか。資料館をよく知っている人から見れば、図面上で避難スペースはだいぶある。しかし実際は、わからないで来る人が大多数である。図面上だけの検証ではだめで、実際の現場で消防署等と慎重にチェックする必要がある。標識も相当わかりやすくすることが必要。非常ランプを設置した程度ではだめだろう。安全が一番の課題であり、しっかりと対応してもらいたい。火を付ける等のいたずらをする人もいる。それも考える必要がある。
 
神谷委員
音声に関しては、あった方が良いと思う。ある程度イメージを膨らませて頂くのが良い。音声を付けるとシミュレーション的になり、アーティフィシャルな面は免れないが、ないよりはあった方が良い。音声をできるだけアーティフィシャルにしないよう工夫をして頂きたい。
きのこ雲が広がるスピードの根拠はあるか。単なるイメージか。
 
丹青社
きのこ雲のスピードは、静間先生にご確認を頂き、長崎の原爆映像を参考にするようにサジェスチョンを頂いた。また、米軍の原爆実験の映像に、おおよそ20キロトン程度の標準的なものの爆発シーンがあり、それらを参考に制作した。
 
静間委員
きのこ雲は立体的なものであり、それを平面に映すため、表現の難しさがある。だいぶ改良された。
 
今中委員長
音声については、多くの方があった方が良いというご意見である。事実としても、原爆投下後は広島市内が炎上しており、音がある方が事実に近いだろう。いきなり静寂にしてしまうと、フィクションになる。音があった方が事実関係に近づくと言える。それでよろしいだろうか。
1分40秒で映像が繰り返される。上映が1回終わった後に間を置くかである。途中から見る人もいるが、そういう人達は、もう1サイクル見ていくだろう。そうすると映像の区切りに、どの程度の意味が出るかである。1発の原爆で広島市が壊滅したことを伝える、象徴的な映像である。1回ではなく、2回、3回と見ても良い。区切りはあまり意識しなくても良いのではないか。
安全面についてのご指摘があった。あまり神経質になっても際限がないが、委員が言われるように、ある程度のリスクも想定に入れておく必要がある。
目玉となる場所であり、音声が途絶えた時、停電の時などの対応についても、万全を期して頂きたい。
きのこ雲が広がるスピードについては、静間委員のご指摘を受けたということで、それで良いと思う。
生活音が若干欲しいという意見もあった。生活音は色々な音が混ざり合っているため、どの音をどの程度入れれば最も正確なのかが、にわかにイメージできない。可能性も含めて丹青社と事務局で検討して欲しい。
以上、東館の2階~3階の展示の展開についてご了解頂いたことでよろしいか。後日、ご指摘があれば事務局にご連絡を頂きたい。

【丹青社】
メディアテーブルについて概要を説明。

今中委員長
メディアテーブルについてのご意見を賜りたい。 

大井委員
メディアテーブルだけというより、壁面の展示も併せて、このスペース全体の話をした方が良いと思う。その中でのメディアテーブルの役割である。
3階については混雑時の展示という視点から整理され、大きな面から細かい情報まで、来館者がスムーズに検索したり、見られるスペースがある。メディアテーブルについては、ひとまず上手くまとまっていると思う。それに対して壁面はどうか、というのは次の議題である。まずは混雑時に対応するスペースになった、という点がある。
それから、従来の東館と著しく異なるのは、3階から次のフロア、2階が見通せる。動線としてわかりやすくなっている。
モニターのタッチパネルの大きさ、操作性に関しては現場でもご意見が出ていた。大きく、メディアテーブルの機能の面からは、良いのではないか。
 
石丸委員
真面目に体系的にできているが、そのことがある意味で問題であり、取っ付きにくい。他館を見学する時も、その中に入り込んで見ればおもしろいが。メディアテーブルにきっかけというか、対話がない。本を読む時に編集後記や後書きを先に見ることがあるように、この資料館の編集後記として、展示を企画するにあたって、どういう苦労をした、どういう点を見て欲しい等、そういう学芸員の気持ちも1つの項目として入れるなど、興味を持つ入口のようなもの、手作り感を盛り込めないか。それとも、これで完結して終わりなのか。
 
今中委員長
石丸委員からのご指摘について、何かご意見はあるか。
 
小溝委員
重要な話だと思う。必ずしも2階、3階に限らないで、展示を見た後で訪れる1階で展開することもできるだろう。
対話ノート等にコメントを残したり、随時アップデートされるものがある。メディアテーブルはそれ自体で完結しており、意味がある。1階で工夫してはどうか。
3階の情報は、アップデートはあまりないだろう。2階の「平和な世界をつくる」では、平和宣言が更新され、平和首長会議も増えていくため、アップデートが必要となる。この更新は可能なのか、しにくいのか、どういう方式なのかを確認したい。
 
丹青社
2階、3階のメディアテーブルは、日々または年々変わる情報がある。各階のメディアテーブルと事務局のパソコンはネットワークでつながっており、随時更新可能である。核実験に対する抗議文の発行や、年次の核弾頭数の変化等にも対応し、更新可能な仕組みとしている。
 
大澤委員 
本日、テーブルの高さや材質について仕様を確認した。
テーブルの角が四角く、子どもがケガをするのではないか。今時、テーブルなどは角を丸くして作っている。丸くしないのか。

丹青社 
現状でも角がとがらないよう、曲面をつけて加工している。
鋭角にならないよう、再度確認する。

静間委員
メディアテーブルは、パソコンやスマホ世代で慣れている人は簡単にタッチできる。そうでない人に対して、アシストするスタッフを何人か設置するのか。予定はあるか。
 
水本委員
今の意見に関連したサジェスチョンであるが、メディアテーブルに熟知したピースボランティアが何人かいるようにして頂きたい。
 
今中委員長
全体としては良くできているという評価だが、石丸委員の言われることをどう考えるか、一方通行でない対話があれば、ということだが。
1階には対話を意識したスペースができる予定ではある。
 
事務局
1階は当面、本館の仮設展示を行う。本館開館後、そこは企画展示のスペースになる。
従来から企画展は、企画担当の学芸員が思いを込めながらやっている。手作り感、思いを反映することはできる。常設展示の中に、どこまで対話的なものを盛り込めるか、盛り込むべきなのかは少し検討したい。メディアテーブルは今後成長、発展していくツールである。来館者の反応を見ながら成長させていきたい。我々が情報を書き換えられるツールである、現在は、枠を作った段階である。内容は改変されていき、その中で培っていく。 

今中委員長 
大井委員から、壁面展示と関連したご指摘が出た。
壁面展示についてはこの後に改めてご意見を賜りたい。
大・中・小項目があり、文字の大きさ、読みやすさを考慮してぎりぎりのところで苦労している印象を受けた。字数制限の中でコンパクトにまとめる主旨であり、(文字数は)許容範囲かと思われる。
最後に出た意見で、メカに弱い人に向けてピースボランティアのようなスタッフがいるのか、いないのか。募れば、スタッフが確保できる可能性もある。事務局として、次のステップを考えて頂きたい。

小溝委員
現場で大井委員からご指摘が出たが、メディアテーブルの下に足が入り、車椅子でアクセスできるようになっている。場所を限ってではなく、どこでもアクセスできることについては、積極的に広報した方が良いのではないか。
 
坪井委員
同様のことを考える。開館時には、これ以上のものはないと言って作るが、その後、それ以上のものがあったりする。5年後、10年後に検討会を作らなくてはならないだろう。見る側の立場に立つことが重要。団体や組織、あるいは個人によっては相当教育して来られることがある。今、我々は見られる側の立場でやっている。(動線では)本館を先に見る。本当の写真や資料があり、作り物ではない。小さい子はうまく表現できないが、見て感動し、涙を流す人もいる。本館では(説明スタッフが)頑張ってくれている。現在の議論は東館についてである。本館を見て涙を流した後に、お金はかかるが、東館でも説明スタッフは必要である。博物館、美術館には説明スタッフがいる。質問を受けてからスタッフが出て行くのではなく、常時スタッフがいるような方針を打ち出しても良いと思う。相当の人員が必要となるが。現在、本館を説明できるスタッフは沢山いる。そういう人にもう一歩頑張ってもらうなど、そういう風にならないかと考える。
 
今中委員長
ご提言だと思う。人的な面で難しいところもあるかと思うが、被爆者から見せる立場ではなく、見る立場からの指摘であり、考慮して欲しい。 

【丹青社】
壁面展示、被爆者証言ビデオコーナーについて説明。
 
今中委員長
東館2階、3階の壁面展示、証言ビデオコーナーについて説明があった。ご意見を賜りたい。
 
大井委員
P.7の壁面レイアウトだが、壁面とメディアテーブルを含めた全空間の展示について考えた方が良いのではないかという点である。3階は黒色がベース、2階は白色がベースで、各コーナーの性格を位置づけている。これはひとまず良いと思う。メディアテーブルに関しては、面全体で投影し、各コーナーがどういうテーマなのかを見せる、ということである。やはり平面なので、全体像を見せるには厳しいところもあると思う。上手くやってはいるが。
それに代わるものとして、壁面は補足する役割をしなければならない。調整のお願いだが、大項目と中項目があり、中項目に関しては下からのスポットライトをイメージしているのか。

丹青社
そうである。下からアッパーのスポットライトとしている。
 
大井委員 
この図でも、項目の目立ち方がやや弱いと思う。
垂直面であり、混雑時に一番目立つところになる。ここの空間で、どういう項目のコンテンツが見られるかが、比較的把握しやすいところだと思う。その調整をした方が良い。
P.8の壁面は、現場でも大項目と中項目が確認しやすかった。
気になったのは3階の黒い壁面である。斜めの線があり、この空間を象徴するような意匠になっているが、うるさくなりがちである。大項目と中項目が目立ってはっきり見られる明るさが欲しい。

今中委員長
具体的には、大項目と中項目の文字を大きくするのか。
 
大井委員
大きさではなく、照明だと思う。特にコーナーの番号を入れている箇所は、単なる飾りにならないようにした方が良いのでは。もっと目立つように。3階には大項目が3つあり、一列に並んでいる。この1、2、3という番号は、入場した時にはっきり見えるようにした方が良い。
 
今中委員長
背景の色によって白抜き、黒抜きがあるので、見た感じが違うのか。
 
丹青社
そうである。また、おっしゃる通り、アッパー照明の効果が出し切れていない部分がある。照明、色味も含めて目立つように調整する。
 
今中委員長
他にいかがか。今の大井委員のご指摘に対して工夫の余地があると思われる。
壁面については以上の方向でよろしいか。
 
静間委員
2階の壁面展示は、ほとんどモノクロ写真である。カラー写真があれば、カラーにした方が効果が出るのではないか。
 
今中委員長
カラー写真もあるのか。

事務局
カラー写真もある。見て頂いた分が、たまたまモノクロ写真だった。

小溝委員
壁面展示の随所に42インチのモニターがある。活用方法を検討中なのか。

事務局
今回の計画に含まれている。
 
小溝委員 
動画(のコンテンツ)が色々と入ってくるということか。
今あるもの、使えるものを活用して、しっかりしたものが入ってくれば良い。

水本委員
3階から2階に移動する車いすの方に対し、明確な動線を想定しているか。
 
事務局
エレベーターを使って頂く。
 
水本委員
エレベーターを降りた後も、始点から終点まで辿っていけるのか。
 
事務局
条件により、それぞれ対応が変わることもあり得る。誘導ルートのスペースはかなり余裕を取っている。さらに何らかの工夫を行いたい。
 
今中委員長
本日の議題は終了したが、振り返ってお気づきの点があればご意見をお願いする。
 
神谷委員
壁面展示について先程説明があったが、文字が多いのでその対処に苦労したのは分かる。それを前提としてのコメントだが、修正しろという意味ではないが、ぱっと見て文字情報がかなり多い。文字を追って全部読むのがしんどい。人の流れもある。資料館としては、できるだけ多くの情報を提供したいところで、こうならざるを得ないのは分かるが、見る側からすれば、情報が沢山ありすぎる。沢山の情報を入れると、写真が小さくなってしまい、訴えるパワーが落ちる。将来的には、展示の仕方に検討の余地がある。
 
石丸委員
壁面展示で、復興に関して全体的に縮小されるのはやむを得ないと思っている。2階の上部壁面で、こんなに復興関連の写真を沢山上映しても良いのだろうか。ここでいっぺんに比重が高く、これしかないような比重になっている。「広島の歩み」は、市民生活も含めてだが、復興路線で良いのか。他の展開コンセプトはないか。戦後の復興で、こんなにスペースを取って良いのか。
 
今中委員長
それに代わるテーマはないのか、ということか。例えばどんなテーマか。
 
石丸委員
2階なので、3階のテーマではだめだろう。核廃絶の会議の場面、市民の核廃絶の運動、ポスターなど、そういうものを配置しなくて良いのだろうか。
 
事務局
いくつか実験的に映してみたが、文字による説明が要る。説明が要らない、一目でわかるものがこれらの写真である。壁面でのスライドショーにした時に、文字情報を入れるのは意味がない。映像だけで伝わる内容に落ち着いている。色々なテーマを混在させると混乱する。コンテンツは入れ替えが可能である。
神谷委員のご指摘にあるように、もともと東館は文字情報が多い。今回もやってみて、やはり文字情報が多い。一山越えたら、また山があったという状況である。これからの検討課題として、音声ガイドをいかにうまく活用するか、また、今日的な技術でタブレットやスマホ等のツールにコンテンツを提供し、そちらも併用して頂く等、技術的な面も追求してはどうかと考える。
 
大澤委員
被爆者証言ビデオは膨大な資料がある。追悼平和祈念館との棲み分けはどのようになっているか。
 
事務局
基本的に、被爆者証言ビデオは全て追悼平和祈念館が収集している。それを共用している。
 
大澤委員
追悼平和祈念館のビデオの全てが、資料館でも同じように観られるのであれば良い。
メディアテーブルの3階の大タイトルに「なぜ広島に原子爆弾が投下されたか?」とある。3~4年前に委員になってから、資料館の日本語・英語を全て見て、納得できない箇所はお話しし、それなりに納得した。「なぜ」は、WHYなのか、HOWなのかは今も疑問になっている。WHYではなく、HOWではないかと言った方は、広島現代美術館の第4回ヒロシマ賞の受賞者クシュシトフ・ウディチコさんである。広島現代美術館の資料にも載っていると思う。今回はまだ英語がないが、また教えて頂ければと思う。
 
石丸委員
被爆者証言ビデオのインタビュー撮影時間は全部で何時間くらいあって、それを何分に短縮したかはわかるのか。すごく長いものを5分くらいにまとめた等、基本的な情報はあるのか。
 
事務局
証言ビデオは、それぞれの人について短縮したものと、フルの長さのものがある。ここでは短縮版の映像をご覧頂く。
 
石丸委員
それには時間の情報が入っているのか。 

丹青社
上映時間の表示はあるが、総撮影時間に関する情報はもともとない。 

石丸委員
基本的な情報はなるべく入れた方が良いと思う。

宇吹委員
内容への要望だが、上部の壁面で70年間の歩みを取り上げるのであれば、70年間のバランスを考えて頂けないかと思う。佐々木雄一郎さんの写真は1つの視点ではあるが、例えば平和公園の70年など、色々な切り口があると思う。70年間を、ある程度概観できればと思う。
世界からのメッセージについては実物を見たい。ワープロで打ち出した文字ではなく、一部でも良いので直筆のメッセージを見たいと思う。メディアテーブルのコンテンツ内で展開しても良い。どういう字を書いているか等に興味がある。
証言者ビデオについて、追悼平和祈念館との棲み分けでは、遺品を中心に取り上げる考えもあるのではないか。遺品を展示しているので、展示と関連した被爆者証言ビデオにする考えもあると思う。
 
坪井委員
最初から加わっており、消化不良のところもあると思う。相当のところまでやった。だんだんと外国人が多くなっている。色々と見て回る場所がある中で、こういう核のあるもの、ピリッとくるものがある。色々と考えて、皆の力で行きつ戻りつしながらできている。今回は合格点だと思う。満足しているが、実際に開館したら、今後色々と気づかなければならないだろう。それについては対応していかなければならない。
 
事務局
先程の宇吹委員のご指摘を頂いた平和へのメッセージについては、メディアテーブルで直筆の文章、和文・英文のワープロ打ち、本人の写真を見られるようにしている。

今中委員長
ご意見の中で、対応できるものはして頂きたい。展示検討会議では、主にハード面での検討を進めた。
ソフト面はこれから運営側に委ねることになるが、ハード面についてはひとまず区切りとなる。
必要と思われるご指摘があれば、事務局への連絡をお願いしたい。

【事務局】
解説パネル、メディアテーブルのコンテンツ確認について、今後の流れを説明

《閉会》