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2-2-1-1火傷と負傷にあえぐ被爆者
御幸橋には
大火傷を負って逃れてきた負傷者が群がっていた。
カメラを構えたが、シャッターが切れない。
二十分ほどためらい、
やっとの思いで、一枚目のシャッターを切った。
「助けて」
「水をください」
動く気力もない母親の胸にすがる幼児。
「目を開けて、目を開けて」
子どもの名前を呼び続ける半狂乱の母親。
大火傷を負って逃れてきた負傷者が群がっていた。
カメラを構えたが、シャッターが切れない。
二十分ほどためらい、
やっとの思いで、一枚目のシャッターを切った。
「助けて」
「水をください」
動く気力もない母親の胸にすがる幼児。
「目を開けて、目を開けて」
子どもの名前を呼び続ける半狂乱の母親。
頭髪は焼けちぢれ、
顔、腕、背、足のいたるところの火ぶくれが破れ、
火傷の皮膚がボロぎれのように垂れ下がる。
頬に涙が伝い、ファインダーを通す情景がうるんだ。
まさに地獄だ。
『平和文化』第53号より
顔、腕、背、足のいたるところの火ぶくれが破れ、
火傷の皮膚がボロぎれのように垂れ下がる。
頬に涙が伝い、ファインダーを通す情景がうるんだ。
まさに地獄だ。
『平和文化』第53号より
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本館 被爆の実相 2 8月6日のヒロシマ
2-2-1 原爆投下内の資料
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