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5-1-2-1アメリカとソ連の関係

ヤルタ会談に臨んだ3首脳
(左からイギリスのウィンストン・チャーチル首相、アメリカのルーズベルト大統領、ソ連のヨシフ・スターリン首相)
1945年(昭和20年)2月 アメリカ国立公文書館提供

 1945年(昭和20年)2月にソ連のヤルタでアメリカ、イギリス、ソ連の首脳による会談が行われました。アメリカの要請によりドイツ降伏後3カ月以内にソ連が対日参戦することなどが極秘に決められました。ドイツは5月に降伏しましたが、ヨーロッパの戦後処理をめぐって米ソ関係は悪化しつつあり、アメリカはソ連の対日参戦に伴う勢力拡大を懸念し始めていました。また、アメリカは日本が中立条約を結んでいたソ連を通じた和平工作を試みていることを、無線の傍受や暗号解読によって知っていました。

東館3階 5 核兵器の危険性