広島平和記念資料館への寄贈資料 |
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寄贈者の約半数は広島市内在住者です。
県内(市外)は廿日市市9人、府中町6人、呉市・福山市・東広島市が各5人の順。
県外は東京都15人、山口県8人、神奈川県5人、兵庫県4人、大阪府3人の順。
海外はアメリカ3人、イギリス2人、カナダ1人です。 |
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60代以上の被爆体験のある世代が、全体の83%(181人)を占めています。被爆者および遺族の高齢化による、世代間継承への不安があることがうかがえます。 |
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「被爆資料(被爆の跡がないもの)」が全体の38%。このうち、家族のもとに残された犠牲者の衣類や日用品などが27%、被爆者の当時の愛用品などが11%です。
「被爆資料(被爆の跡が残るもの)」が全体の21%。被爆者が当日身につけていたものや、焼け跡から掘り出したもので、本人からの寄贈が4%、遺族からの寄贈が17%です。「調査研究資料」は、広島市による似島発掘資料約40点をはじめ、被爆調査団等の関係者が残したノート・日記・写真などです。
「その他」は絵葉書・雑誌・地図などの戦中・戦後資料です。 |
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文書類が全体の59%と最も多く、主なものは、教科書・ノート・手紙・日記など約150点、罹災証明書・死亡証明書など約70点です。次いで衣類が17%、どちらも保存しやすく、本人に身近で愛着が深いといった理由が考えられます。仏像・仏具・刀剣類は、家庭にあった観音像や仏飯器、当時の軍刀などです。
米軍関係資料は、捕虜として被爆した米軍兵士の遺品などです。 |
寄贈者すべての方から聞き取りを行なうことはできませんでしたが、当時の状況や平和を願う気持ちなどを伺うことができました。
寄贈に至るまでには、さまざまな心の葛藤があったようですが、「保管が難しい」という事情よりも、「平和教育に役立てたい」という前向きな気持ちが感じられました。 |