きかくてんをみよう
はじめに
 昨年、被爆(ひばく)60周年の節目の年を(むか)えたヒロシマ・ナガサキは、平成16年度から17年度の2か年にわたる記念事業「被爆(ひばく)資料(しりょう)遺影(いえい)体験記(たいけんき)全国(ぜんこく)募集(ぼしゅう)」を行いました。
 ()せられた資料(しりょう)総数(そうすう)847点。犠牲者(ぎせいしゃ)とともに焼け()げた着衣や携帯品(けいたいひん)、持主は行方不明のまま形見となってしまった遺留品(いりゅうひん)被爆(ひばく)実相(じっそう)解明(かいめい)につながる記録などさまざまです。その多くは、60年間人目に()れることなく、大切に保管(ほかん)されていたものです。また、これらをご提供(ていきょう)いただくにあたり、寄贈者(きそうしゃ)の方々が(むね)奥深(おくぶか)くしまっておられた筆舌(ひつぜつ)()くし(がた)恐怖(きょうふ)、悲しみ、(いか)り、そして平和への願いを(うかが)うことができました。この企画展では、その思いを寄贈(きぞう)された資料(しりょう)とあわせてご紹介(しょうかい)します。
 60年の歳月(さいげつ)()寄贈(きぞう)を決意された被爆者(ひばくしゃ)あるいは遺族(いぞく)・関係者の思いを感じ取ることによって、核兵器(かくへいき)がいかに非人道的(ひじんどうてき)であるかを認識(にんしき)し、世界(せかい)恒久(こうきゅう)平和(へいわ)実現(じつげん)に向けて、一歩を()()していただくことを願ってやみません。
被爆(ひばく)資料(しりょう)遺影(いえい)体験記(たいけんき)全国(ぜんこく)募集(ぼしゅう)概要(がいよう)
被爆(ひばく)60周年 被爆(ひばく)資料(しりょう)遺影(いえい)体験記(たいけんき)全国(ぜんこく)募集(ぼしゅう)のPR用のチラシ
◆事業の目的と内容
被爆者(ひばくしゃ)やその遺族(いぞく)高齢化(こうれいか)により、被爆(ひばく)の実相を伝える貴重(きちょう)資料(しりょう)が失われる(おそ)れが高まっています。被爆(ひばく)60周年を(むか)えた広島・長崎(ながさき)では、被爆(ひばく)体験(たいけん)継承(けいしょう)という目的を同じくする施設(しせつ)報道機関(ほうどうきかん)連携(れんけい)して、被爆(ひばく)資料(しりょう)遺影(いえい)・体験記の収集(しゅうしゅう)を行いました。
被爆者(ひばくしゃ)団体(だんたい)等関係機関への協力依頼(きょうりょくいらい)、自治体や教育・福祉(ふくし)施設(しせつ)約600か所へのポスター・チラシの配付、全国主要都市での巡回展(じゅんかいてん)実施(じっし)などにより、多くの貴重(きちょう)資料(しりょう)()せられました。
募集(ぼしゅう)資料(しりょう)
被爆(ひばく)資料(しりょう)被爆時(ひばくじ)に身につけていた衣服・時計など
遺  影(いえい)原爆(げんばく)により()くなった方の氏名および写真
体 験 記:被爆者(ひばくしゃ)自身(じしん)あるいは遺族(いぞく)・友人が書いた手記、日記、書簡(しょかん)など
募集(ぼしゅう)期間
2004(平成16)年7月20日~2006(平成18)年3月31日
◆主催
広島平和記念資料館 長崎原爆資料館
国立広島原爆死没者追悼平和祈念館 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館
NHK広島放送局 NHK長崎放送局
中国新聞社 長崎新聞社

  託された過去と未来
■被爆資料・遺影・体験記全国募集 新着資料より


●はじめに
■被爆資料・遺影・体験記全国募集の概要-収集実績の解説

■今 明かされる思い
  あの日の記憶
  消えない悲しみ
  帰らぬ人の面影
■私たちに託される思い
  -寄せられた資料の中から
■被爆資料・遺影・体験記全国募集の成果
  広島平和記念資料館への寄贈資料
●おわりに

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