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5-1原子爆弾の開発と投下


原爆投下後のきのこ雲

1945年(昭和20年)8月6日 アメリカ国立公文書館提供 

 

 アメリカは、1942年(昭和17年)6月、後に「マンハッタン計画」と呼ばれる極秘の原爆製造計画に着手しました。

 原爆開発が進むにつれ、日本への使用を検討し、投下目標は都市の規模や爆風で効果的に損害を与えることができる地形などの基準から選びました。アメリカは原爆投下により戦争を終結させれば、ソ連の勢力拡大も抑えられ、膨大な経費を使った原爆開発を国内向けに正当化できるとも考えました。

 アメリカは、1945年(昭和20年)7月の原爆爆発実験の後、8月6日午前8時15分、世界で初めて広島に原爆を投下しました。さらに、3日後の8月9日長崎にも原爆を投下、午前11時2分にさく裂しました。