はじめに

 原爆(げんばく)は、人にどのような(わざわ)いをもたらしたのでしょうか。
 原爆(げんばく)が投下された1945年(昭和20年)のうちに、広島では約14万人、長崎(ながさき)では約7万人の人々が原爆(げんばく)()くなったと推定(すいてい)されています。現在(げんざい)、広島市と長崎市(ながさきし)原爆(げんばく)死没者(しぼつしゃ)名簿(めいぼ)には、合わせて約42万人もの方の名前が記されています。そして、今も20万人を()える被爆者(ひばくしゃ)がいます。
 この企画展(きかくてん)では、残された被爆(ひばく)資料(しりょう)遺品(いひん)、手記や原爆(げんばく)の絵などとともに十数組の人やその家族の生きざまを紹介(しょうかい)します。
 被爆者一人一人(ひばくしゃひとりひとり)の人生を見つめ、原爆(げんばく)がもたらした被害(ひがい)深刻(しんこく)さと「生きる」ことについて考えていただきたいと思います。

生きる

-1945.8.6 その日からの私-