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3-1-1-1三輪車、鉄かぶと

爆心地から1,500m 東白島町 銕谷信男寄贈

銕谷伸一ちゃん(当時3歳11カ月)は、この三輪車で遊んでいる時に被爆しました。全身に大けがや大火傷を負った伸一ちゃんは「水、水……」とうめきながらその晩亡くなりました。父親は、伸一ちゃんにこの鉄かぶとをかぶせ、死んでからも遊べるようにと三輪車とともに庭に埋めました。
父親は被爆から40年後に遺骨を墓所に移すことにしました。これらを掘り起こした時、鉄かぶとの中には伸一ちゃんの丸い頭の骨が残っていました。
父親は伸一ちゃんのほか、倒れた家の下敷きとなった長女の路子さん(当時7歳)と次女の洋子ちゃん(当時1歳)も亡くしました。

本館 被爆の実相 3 被爆者