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3-1-1-2三人の中学生の遺品
市立中学校の1、2年生は、建物疎開作業中に被爆し、多くの犠牲者を出しました。
この衣服は、亡くなった3人の生徒が身につけていたものです。
それぞれの衣服には、子を失った親の深い悲しみがこもっています。
帽子、ベルト
津田蔵吉寄贈
市立中学校1年生の津田栄一さん(当時13歳)の遺品です。
父親はけがを負いながらも栄一さんを捜し、被爆翌日の昼前、天満橋付近で遺体を見つけました。
学生服
福岡重春寄贈
市立中学校2年生の福岡肇さん(当時14歳)の遺品です。
母親が必死に捜しましたが肇さんは見つからず、母親が数カ所から通知を受けて引き渡された骨は、誰のものか分からないものばかりでした。
同級生の父親が届けてくれたこの学生服は、左胸の名札がかろうじて読み取れ、唯一の確実な遺品となりました。
ゲートル
市立中学校1年生の上田正之さん(当時12歳)の遺品です。
被爆後、隣町の福島町まで逃れたところをその近所に助けられました。必死に捜していた父親と姉に福島町にいるという知らせは届かず、家族に会えないまま、8月8日に亡くなりました。
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本館 被爆の実相 3 被爆者
3-1-1 魂の叫び 1内の資料
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