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5-3-1-2水素爆弾の開発

アメリカ初の水爆実験のきのこ雲
1952年(昭和27年)11月 マーシャル諸島 アメリカ国立公文書館提供

 ソ連が原爆を保有したことで、アメリカは水爆の開発を急ぎました。水爆は原爆を引き金とし、その爆発時の高温高圧で重水素や三重水素などの軽い元素に核融合反応を起こさせ、これから放出されるエネルギーを利用したもので、その爆発力はけた違いに大きくなります。アメリカ最初の水爆実験は1952年(昭和27年)に南太平洋で行われ、その威力は10メガトン、広島型原爆の625倍に達しました。

 ソ連もアメリカに対抗し、1955年(昭和30年)に水爆実験に成功しました。